コミュニケーション手段の多様化が進む現代は、同時に、「３つの絆の希薄化」という課題を抱える時代でもあります。すなわち、①「世代間の絆」、②「地域との絆」、そして「多様な国籍を持つ人たちとの絆」です。

​

インターネットを通して、即座にコミュニケーションが取れる反面、「実際に会い、理解しあうことの重要性」が見落とされがちな昨今、世代、地域の団体や個人、そして多国籍の人々と一同に会することで、相互理解や相互交流を促進できる場は、更にその重要性を増していると言えるでしょう。

​

本大会の開催地であり、かつて武蔵の要衝として栄えた川越は、「小江戸」という呼称が示す通り、今なお伝統文化が息づく土地であり、「地域らしさ」「日本らしさ」を体感できる場所です。

​

その川越で、多様な世代や国籍、そして地域との絆を深めることで、地域や歴史の理解、そして多文化共生の重要性を改めて認識し、ボーダレスな地球人としての参加者の成長を促していければと思います。

​

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２８年度「関東ブロック青少年国際交流を考える集い」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実行委員長　　牛口洋介